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こんにちは カットマンのumechaです。
今回の記事は 以下です。
【卓球指導法】地域の卓球クラブで
カットマンを教えるということ
☟こんな方にオススメの記事です
自主講座の講師やっているけど
カットマンやったことないし
カットマンにどう教えたらいいんだろう
カットマンだけど 自主講座の講師の方が自身の価値感を押し付けてくる
これは カットマン自体が少ないので
比較的よくある光景ですね。
カットマンである私自身 これに困らされました。
教えたがる人のカットマンのイメージと、
実際のカットマンの剥離の大きさにです。
今回の記事は自身が
カットマンでカットマンを教えてる人向けではありません
今回の記事を読むとカットマン経験の無い人が
地域の卓球クラブで、カットマンの人に教える時の
注意点がわかります
結論
自主講座の講師の方へ
カットマンの経験がない方は、
無理に教える必要はありません。
あなたは、以下のようにイメージされていると思います。
- 強い下回転を相手に送る❗
- 後ろに下がり、ボールの軌道が弧線❗
- カットマンは、粘り強くなくてはいけない❗
- ツッツキも強い下回転がかかり遅い球❗
後述しますが、あなたが知っている そのカットマンは
限定された条件下のみのものです。
卓球は、用具 戦型一つとっても奥が深く、
例え 経験者であっても知らないことを、
教えていい理由にはなりません。
あなたは、ただ カットマンが課題を練習しやすいように、
強いドライブを送ってあげたりなど
「教える」のではなく「練習を手伝う」
という感覚でいましょう。
自主講座に通うカットマンの方へ
あまりに、自主講座の講師が、自身の価値観を
押し付けてくるようであれば、そこはやめたほうがいいです。
あなたが 不快になるだけです。
カットマンのイメージに対して実際は?
①強い下回転を相手に送る『技術編』
-回答-
それは、あくまで
カットマンの得点のための一手段です
確かに強い下回転は、攻撃マンに対して、
質の高いスピードドライブを打たせづらい
ように見えますが、実際にそうではありません。
⇩以下の記事も参照ください⇩
強い下回転自体は確かにカットマンの防御の
一手段ではありますが、
強い下回転自体は上級者からしたらなんてことありません。
なぜなら、回転が強かろうが
カット自体はボールのスピードが遅いからです。
上級者の攻撃マンにとっては、
強い下回転なんて所詮は以下の調整にすぎず・・・
- ラケット角度の調整
- スウィング角度の調整
- スウィングスピードの調整
上級者の上記の調整をして、そのカットマンの強下回転に慣れれば
普通にスピードドライブを打っています。
ここでの問題点は強い下回転ではなく
常に一定の強さの下回転ということです。
そうではなく
カットマンにとって大事なのは、
回転量に変化があることです。
弱めの下回転でもかまいません。
それでも、ボール毎に回転量の違いがあれば攻撃マンは、
- 持ち上げようとして オーバーミス
- 強打しようとして ネットミス
上記のミスが多くなり警戒して強打をしにくくなります。
しかし、この変化にしたって最終的な話です。
初心者にとっては、ナックルでも
低い弾道で相手コートに入れば及第点です。
なぜなら あなたに一つ聞きます。
下ナックルボールなら下ナックルボールで
それらを全てミスなく、
スピードドライブで返せますか?
全てミスなく、
スピードドライブで返せれば大したものです。
実際問題として、中級者の中には
強い下回転打ちが得意でも案外 下ナックルボールの
返球が不得意な方もいます
こういう方の下ナックルボールに対する失点パターンも、
以下が多いです
- 持ち上げようとして オーバーミス
- 強打しようとして ネットミス
そして、特に回転の強さの指導をしなくても
カットの上達とともに、徐々に強い下回転も
出せるようになっていきます。
つまり まとめると以下となります
- 強い下回転は、カットマンの防御手段の一つであって
それ自体が目的ではない - 強い下回転かどうかではなく、変化があるかどうかである。
- 特に初心者は、下ナックルでも低い弾道で
カットできれば及第点である - 下ナックルでも、相手がミスをすれば
それは立派なカットと言える - 「下回転が強い」とか「下回転が弱い」と言うのは
カットマンであることに対して関係がない
知識と理解のない 講師の方からは、
矯正の対象とされてしまいまが、知識もないのに
間違った指導は、だれのためにもなりません。
- 生徒にとっても
- あなたにとっても
①強い下回転を相手に送る『用具編』
-回答-
バックに粒高を貼っている場合は
用具の関係で強い下回転とは限りません
以下 実話です
スキルと知識のない ある講師の方が、
以下のように言っていきました。
バックカットに全然回転掛かってね-
しかし、
私がバック面に貼っているのは粒高です。
粒高は、自分から回転を掛ける能力はない代わりに
相手のドライブの抑えやすさに特化したラバーです。
粒高ラバーの回転を掛ける原理は、相手の
ドライブ回転をスリップ反転により
そのまま相手にカットとして返すラバーです。
粒高に関して
- 粒高の特徴
- カットマンがバック面に粒高を貼る理由
⇩上記は以下の記事を参照ください⇩
ですので、
私のバックカットに回転が掛かっていないのは、
その方の ドライブ回転が弱いからなのです。
つまり、以下のことを自白していますね。
- 自分のドライブに上回転が掛かっていない
- ラバーのことを知らない
無知による相手への見下しは、
自身が恥をかくだけの結果となります。
また
強い下回転=強いカットとは限らない
とも言い付け加えておきます。
条件次第では、
弱い下回転=強いカットも成り立ちます。
⇩詳しくは 以下の記事を御参照ください⇩
②後ろに下がり ボールの軌道が 弧線を描く
-回答-
これも あくまでカットマンの
返球手段の1つです
このイメージは、
トップ選手が、そうしているからなのだと思います。
しかし ここに、大きな勘違いがあります。
トップ選手と、
我々のような地域の卓球クラブでの初~中級者との
圧倒的な ある違いです。
その圧倒的なある違いとは、
対戦相手のドライブの回転量とスピードです。
トップ選手の強力なドライブによる
回転量とスピードを、カットて捌くには、
あれくらい後ろに下がらないと、オーバーミスしてしまいます。
では、自身が初~中級者で
対戦相手も初~中級者レベルとなり、
対戦相手のドライブ回転が、それほど強くない場合、
なんでもかんでも 後ろに下がると、どうなるでしょうか?
答えは
ドライブによる反発力がなくネットミスとなります。
私は プレイスタイルとして、
―相手のドライブが強い場合―
抑えきれないので、後ろに下がりカットします。
しかし、
―相手のドライブが弱い場合―
台に張り付くくらい前に出ます。
これも 理解と知識のない講師の方から
自身のイメージとかけ離れているのか
矯正の対象とされるようです
③カットマンは、粘り強くなくてはいけない
-回答-
そんなことはありません。
カットマンにも様々な
個性、戦型があります。
カットマンという戦型は同じカットマンでも、
人によってかなりの差がでます。
- かなり後陣に陣取り、自身の攻撃が難しくなっても相手がミスするまで、粘るカットマンもいます。
- 回転量や、回転そのものに 積極的に変化をつけ速攻で、相手のミスを狙うカットマンもいます。
- 私のように、前~中陣に立ち粒高による特性を利用し、ともに攻撃も可能としますが その代わりに 前~中陣にいるために粘り弱いカットマンだって、他にもいるかもしれません。
よって、
何が正しいとか、何が間違っている
というのではなく、
本人に考えがあればそれが正解なのです。
④ツッツキも強い下回転がかかり遅い球
-回答-
そんなことはありません 特にバック面が異質ラバーの場合 そのラバーによります
カットマンには、
バック面に粒高ラバーを、貼っている人が多いです。
粒高は、自分から回転をかけれません。
粒が倒れて、スリップするからです。
特に粒高で 裏ソフトのようなツッツキをすると、
ボールがスリップし、
ナックル状態で浮いてしまい撃ちこまれます。
粒高でのツッツキは、
粒高ならではのやり方があります。
⇩以下の記事を御参照願います。⇩
粒高でのツッツキとは別に 相手のツッツキに対し、
状況に応じて、粒高の返球技術である
プッシュや流しと呼ばれる技術を使うこともあります。
プッシュや流しの技術の特徴は以下です。
- 弾道が低く直線的
- ボールスピードが速い
- ナックル性の返球しづらいボール
- バウンド直後を狙うので返球タイミングが早い
よって、ツッツキをしかけてきた相手に対して
カウンターのような攻撃と見ることもできます。
ここでも 理解と知識のない講師の方は、
カットマンは、ツッツキでも 強い下回転で、
弧線を描くツッツキでもすると思っているのか
イメージとかけ離れているらしく
矯正しようとする人がいますね
カットマンを教えることができる条件
では 最後に
カットマンを教えることができる条件を解説します。
主に以下が最低条件にあります。
👉当然カットマンという戦型に対しての深い知識
特に初~中級者の攻撃マンは、
ドライブ回転の強さに幅があるので、
状況に応じた 柔軟なカット対応の知識が必要です。
上述しましたとおり
後ろに下がって 弧線を描く強い下回転は
カットマンが状況に応じた戦い方をしている一手段にすぎず、
それが全てではありません。
あなたのイメージや、一般論は
聞いていません!
必要ありません。!!
必要なのは、実戦の中で築き上げられた論理なのです。
だからこそ、生半可な知識で、
カットを教えてはいけないのです。
👉ラバーに対する深い知識とその特徴を生かした戦い方
異質ラバーの性質について
自主講座の講師の方は、意外と知っている方が少ないです。
知ったつもりでも ダメです。
知っているだけと、使ったことがあるとでは
天と地ほどの差があります。
もっとも 一般人の方で、
「頻繁に 異質ラバーも試したことがある」
という方も、少ないでしょう。
だからこそ
生半可な知識で、カットを教えてはいけないのです。
まとめ
これは 卓球に限らず、広く人間関係にも言えることですが、
- イメージで相手を決めつけてはいけない
- 相手を理解してあげること
大事なのだと思います
特に卓球における情報量が少ない カットマンに関しては、
自身の小さな知識と固定観念で相手を決めつけるのではなく、
相手を理解してあげることが重要です
本記事で学んでほしいことは以下です。
カットマン本人が
そのスタイルのメリット デメリットを把握して
自分で選択していることが重要です
他人が、自分のイメージだけで『こうあるべき』と
自分のイメージ通りに矯正してはいけません。