こんにちは umechaです
今回の記事は 以下です
【卓球用具】カットマンのラバー(カットマンがバック面に異質ラバーを貼る理由)
⇩本記事は以下の方にオススメです⇩
なんでカットマンってバックに異質貼ってんだろ?
カットマンやるにあたって ラバーどうしらいい?
⇩本記事を読むと以下が わかります⇩
バックカットはフォアカットに比べて
強いドライブが抑えづらいという特徴があります。
そのバックカットの特徴と異質の関係性を
詳しく解説します
カットマンがバック面に異質を貼る理由
私は基本的にはバックカットのデメリットを補う目的で
粒高にしています。
バックカットはフォアカットに比べた場合、
以下の特徴により、強いドライブを抑えこみにくいのです。
フォアカットの場合 | バックカットの場合 | |
---|---|---|
腕の稼働範囲が広い | ⇔ | 腕の稼働範囲が狭い |
体の横でカット 体の横まで引き付けるので |
⇔ |
体の前でカット フォアに比べて、 |
体重をかけやすい | ⇔ | 体重をかけにくい |
つまり
バックカットは腕の可動域の狭さや、カットする位置の不利などにより
強いドライブを抑え込みにくいのです!!
従って バックカットは、強ドライブの抑え込みづらさから
引っ掛かりが強く、自分から強い回転を掛けれる裏ソフトだと
その引っ掛かりの強さで、相手の回転の影響を大きく受けてしまい、
オーバーミスをしやすいのです。
そこで、
バックカットのデメリットを補うために
表ソフトや粒高を使います。
表ソフトや粒高は、相手の回転の影響を
受けにくいので、相手の強いドライブも
抑え込みやすいのです
しかし、相手の回転の影響を受けにくいというメリットは
『引っ掛かりが強くない』という性質から来ています。
これは 逆を言えば
『自分から回転を掛ける能力も低くなり、攻撃力も低い』
というデメリットも背負わなくてはいけません。
カットマンにとって、バック面の表ソフトや粒高の
デメリットに対するフォローの運用が大切なのです。
本音を言えば 引っ掛かりが強く、自分から強い回転をかけられ、
攻撃もできる裏ソフトを使いたいです。😅
よくある解説として 表面と裏面で摩擦係数の違うラバーで
変化をつけるためとあるのを見かけます。
私はその解説には違和感があります。
なぜなら 以下の理由からです。
- いくら表裏面のラバーに違いをつけても、ラバー交換時に
相手に認識される - ラバーが分かれば、カットマンのバックかフォアのラバー
自分が得意な返球が来るラバーに集中砲火すればいい - 変化をつけるというのであれば、それこそ両面裏ソフトの
ほうが激しい変化がつけられる
ラバーとカットマンのカットの関係性
代表的なカットマンのラバー構成とは?
- フォア面 ⇒ 裏ソフト
裏ソフトの特徴は 引っ掛かりが強いことです。
そのため、自分から強い回転を掛けられ、攻撃力もあります
反面 防御に回ると、引っ掛かりが強く、相手の強いドライブの
回転を食らいやすいです。
つまり、攻撃に特化したラバーと言えます。 - バック面 ⇒ 粒高
粒高の特徴は、粒が倒れるので引っ掛かりが、ほぼないことです。
引っ掛かりがないので、自分から下回転を掛けられませんが、
引っ掛かりがないので、相手の回転を食らいづらいです。
自分から回転を掛けれないですが、相手の回転を反射することにより
相手のドライブをカットにして返球します。
これについては、後述します。
自分から回転を掛けることができず、攻撃も不得意ですが、
相手の回転を食らいづらく、相手の回転をそのまま反射するという
防御に特化したラバーと言えます。
フォアが裏ソフトである理由
裏ソフトは引っ掛かりが強いがゆえに、
自分から強い回転を掛けることができ、攻撃力もあります。
しかし、防御に回ると 引っ掛かりの強さゆえに
相手の強いドライブの回転を食らいやすいのです。
カットをするには、不向きに見えますが、
しかしフォアカットであれば、前述した腕の稼働範囲の広さなどの
メリットにより裏ソフトでも、強いドライブがおさえこめます。
つまり、強いドライブが抑え込める
フォアカットでは、自分から強い回転を
かけることにより変化をつけ、
かつ攻撃まで できる裏ソフトが
一番有力な選択肢となります。
バックが粒高である理由
バックカットは、フォアカットに比べて様々な不利な面を背負っています。
デメリットの多いバックカットを 引っ掛かりの強い裏ソフトで行った場合、
相手の強いドライブの威力や回転を押さえ込められず、オーバーミスをします。
従って、相手の回転の影響を受けづらい粒高を使います。
先述のように 粒高では、自分から強い下回転を掛けられませんが
粒高の性質を利用します。
回転の反射です。
右図のように 相手の上回転ボール (ドライブ)が 粒高面に向かってきます。 |
![]() |
カットマンが上回転に逆らわない方向(カットの動作)に、 ラケットをふると・・・。 |
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右図のように 粒が倒れて ボールが 相手の上回転を 保持したまま 上方向に スリップします |
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そして、ボールが相手に向かっていくと・・・。 | |
右図のように 相手の上回転ボールが 相手への下回転となり、 相手へ返球されます。 |
|
このように、粒高は 一見すると以下のように見えます。
『自分からボールに回転を掛けられない』というデメリットと引き換えに、
- 相手からのあらゆる回転の干渉を受けにくい、
- 相手の回転をそのまま反射をする
という防御に関しては、無敵の性能を誇るように見えます。
ですが、『自分からボールに回転を掛けられない』というデメリットが、
運用の難しさにつながってきます
バックカットにおける粒高のデメリット
先ほども解説しましたが、
『自分からボールに回転を掛けられない』デメリットが致命的で
自分から回転を掛けられず、相手の回転に依存してしまうので
以下の デメリットに繋がります。
- 相手のドライブが弱ければ ナックルカットになってしまう
相手が粒高を熟知している場合 回転をコントロールされてしまう
⇩上記に対しては 以下の記事のような運用をしています⇩
- 普通にツッツキをすると ナックル状態になって浮いてしまう
👉粒高の技術である、プッシュや流しで対応 - 攻撃が難しい
👉諦めています。
カットマン用のバック面 粒高の例
オススメは以下の バタフライのフェイントロングⅢ OXラバーです。
フェイントロングⅢ OXラバーは カットマン用ということもあり
多少の引っ掛かりがあり、こちらから ある程度回転を掛けることができます。
⇩フェイントロングⅢ OXの黒です⇩
⇩フェイントロングⅢ OXの赤です⇩
まとめ
- カットマンはフォア面には裏ソフトを貼る
- なぜなら、相手のドライブが強くても、フォアカットであれば
裏ソフトでも抑えられる。 - むしろ、裏ソフトにすることによって、強い回転や変化を
つけることができ、攻撃まで可能 - カットマンはバック面には表ソフトや粒高を貼る
- バックカットは 腕の稼働範囲が狭く、引っ掛かりの強い
裏ソフトでは、相手の強ドライブを捌けない